四方固めの舞
四方固めの舞は、湯立の行によって、村内の悪魔、病魔が退散したので、再びこれが入って来ないように四方を固めて守護する舞である。幕の舞、幣の舞、剣の舞があり歌は太平楽が付く。
剣の舞は高い姿勢のまま舞うが、雄壮活発男性的な舞で、大地を踏みつけて七五三の節度で力強く舞う。最後に「くるい」が付いて湯立の神楽の全部を終ることとなるが、最後の「くるい」が終ると同時にまた再び熱湯にもどると云われ用意されたこもで釜を台からはずして湯を流す。病気のある者は残った湯で患部を洗うと治るという。
使用した竹笹は家に持ちかえり、家畜に与えると家畜が病気をしないと云われ、また、薪の燃え差しは火伏せの神として火災から護ると云われ、氏子は競って家に持ち帰る風習が残っている。
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この湯立獅子舞は、三月二十七日の諏訪神社例祭と、五月五日の金時祭に各々午前十時から行なわれる。七月十五日は天王祭であるが、この日は湯立獅子舞は行なわれず、神社で宮舞、平舞、剣の舞が奉納されたあと、獅子が、神社の奥殿から神輿に御神体(牛頭天王)を移し、神輿の村内道行の先導をつとめる。村内の道路を廻り、各村休み所で平舞、剣等を奉納する。神輿が神社に還御したとき、獅子舞を一人の舞方によって連続七舞(宮舞、平舞、剣の舞、宮舞、平舞、剣の舞、四方固めの舞)舞い納め、御神体を奥殿の位置に御還座申上げる。 翌十六日は、神社の社前で宮舞、平舞、剣の舞、四方固めの舞の獅子舞を奉納し、入魂し た御幣を村の各入口(村境い)に外部に向ってたて、村外から入る悪魔病魔を防いで護るという行事がある。
金時山山麓に立つ神社で、金太郎のモデルになった平安時代後期の武士、源頼光[みなもとのよりみつ]に仕え四天王の1人に数えられた坂田公時(さかたのきんとき)が 祭神として祀られています。毎年子供の日には「公時祭まつり」が行われ、国選択無形民俗文化財に指定されている“湯立獅子舞”が披露されます。
参拝者様、専用駐車場がございます。