宮めぐりの舞
ここで神楽の奉仕関係者は、全員下の広場から拝殿の前えと移動する。この宮めぐりの行は、関係者以外はその一切が非公開で、関係者以外は見ることを許されない。「幕の舞」、(宮舞の幕の舞と同じ)の次に幣の舞で、歌は「大平楽」である。
幣の舞が終り、大平楽の歌の途中で獅子は、拝殿の前の石段の降り口にて、神社を背にしてしゃがむ。両側に「七五三」の脇役一人づつ、一番左側に塩振りが付いて獅子と同じ姿勢をとる。三人は、剣を鞘ごと抜いて左手に持ち、鈴を右手に持って拝む姿勢をとる。四人は、言い伝えられた秘伝の「湯ざましの呪文」を一心に唱える。塩振りは呪文を唱えながら一心にを振り聖地を潔める。
・・・・・写真の下へ続く。
このとき、神社から鳥居までの間は、道を中央に開け、人を入れずに、道を横切ることを許るされない。たとえ子供といえども道を横切った場合はもと来た側に厳しくつれ戻される。この様子は一段と厳格で、さすがに神を招請する道であることを感じさせる。
太平楽の歌が終る。獅子等はそのままの姿勢で一心に呪文を唱え続ける。
つづいて次の神楽歌「げにやしんこく」が始まる。
歌「げにや神国治まりて人は天地のみたまものここは高天原なれば集り給え四方の神々」
ここで、獅子は剣をいったん腰に差し、剣を抜く。剣を左手に鈴を右手に持つ。そのとき曲ががらりと変り「楽」となる。同時に宮めぐりの行が始まる。神社の四角で、七五三の節度で前に出、後に戻ってその都度剣と鈴を合わせる。宮の各々の角までは、七五三の足数で移動し、拝殿の前まで戻り、「くるい」が付いて後のしやぎりで宮めぐりを終える。
金時山山麓に立つ神社で、金太郎のモデルになった平安時代後期の武士、源頼光[みなもとのよりみつ]に仕え四天王の1人に数えられた坂田公時(さかたのきんとき)が 祭神として祀られています。毎年子供の日には「公時祭まつり」が行われ、国選択無形民俗文化財に指定されている“湯立獅子舞”が披露されます。
参拝者様、専用駐車場がございます。