仙石原・公時神社
・鎮座地 足柄下郡箱根町仙石原
・祭礼日 例祭・・5月5日
・御祭神 坂田公時命
・社殿 本殿 拝殿
■神社と祭りについて
祭典は、明治時代に一時廃れましたが、昭和8年(1933)に山腹にある現在の奥の院場所で再開しました。昭和36年(1961年)には、山麓の現在地に社殿が建てられました。 5月5日の端午の節供に、公時山と金太郎の伝説にちなんだ、子どもの無病息災を祈願するお祭りです。お囃子や子ども相撲、マラソン、剣道が奉納されます。また、仙石原の湯立獅子舞fがこの日にも奉納されます。
公時神社は、箱根霊山のひとつ金時山東麓に鎮座するお社であり、金太郎伝説で有名な坂田公時命がお祀りされています。
御祭神の坂田公時命は、平安時代中期、源頼光の四天王の一人として活躍し、酒呑童子退治にも同行したと伝えらえる勇猛な武将であります。その武勇は「今昔物語集」や「古今著聞集」によく記されていますが、一般には、幼名の「金太郎」で知られ、童形で鉞を持ち、金の字の腹がけ姿で熊に跨る金太郎は、昔話や童謡などで広く親しまれています。
神社周辺には、金太郎ゆかりの奇岩が多く、山中には金太郎が手鞠にしたという「手鞠石」や蹴落としたという「蹴落とし岩」、また金太郎が住んでいたという「宿り石」など様々な伝承と共に残されています。 特に、社殿の裏山に残る「奥宮」と呼ばれる岩上の小さな祠は、公時神社の元宮であり、古くは、この社前でお祭りが行われていました。
■神社と祭りについて
公時神社は、仙石原地区の鎮守・諏訪神社の境外末社で知られ、例祭は、毎年5月5日の端午の節句に「金時祭」として盛大に行われています。
例祭当日には、当神社ならでは本殿両脇に熊の敷革大きな鉞が飾られるほか、神前に菖蒲や金太郎飴がお供えされ、子どもたちの健やかな成長と安全が祈願されます。
子供の日にちなみ境内には至る所に鯉幟が多く掲げられ朝から子供たちによる相撲大会やマラソン大会が開催されます。また子供達の里神楽や無形文化財湯立獅子舞等の奉納もあり、終日多くの親子連れの人々で賑わいます。
俗に、金太郎は、足柄山に住む山姥が夢の中で赤竜に通じて生んだ子供いわれていますが、箱根山中には、山姥と金太郎に関わる伝説・伝承がいくつか伝えられていますので紹介します。
江戸時代に建立された箱根権現社(石祠)が鎮座する姥子温泉(元箱根)には、目の傷をした金太郎のため山姥が、箱根権現のお告げで、この霊泉を探しあて湧き出る湯で金太郎の目を治したという伝承が残っています。
また源家ゆかりの箱根神社では、毎年二月節分の日に行われる節分祭・追儺式で、鬼退治の主役として坂田公時が多くの武者たちを率いて登場し、山姥から神聖なうち豆を受け取り、鬼やらいを行います。
これは、平安朝の昔、金太郎を育てた山姥が箱根権現に仕える巫女であったという故事によるもので、この祭りを通し、山姥と金太郎(坂田公時)の伝説は、今に再現されています。
金時山山麓に立つ神社で、金太郎のモデルになった平安時代後期の武士、源頼光[みなもとのよりみつ]に仕え四天王の1人に数えられた坂田公時(さかたのきんとき)が 祭神として祀られています。毎年子供の日には「公時祭まつり」が行われ、国選択無形民俗文化財に指定されている“湯立獅子舞”が披露されます。
参拝者様、専用駐車場がございます。